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2009.08.04 Tuesday
![]() ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 村上 春樹 ![]() ノルウェイの森 下 (講談社文庫) 村上 春樹 あたしは七歳で、 ・・・笑。 えーと。いつもご飯食べながら見てたランキング番組で、しばらくこれがずっと一位だった記憶あるんだけど、その番組が始まった年とこれが発表された年を照らし合わせてみると、この小説が数年経ってもぶっちぎりで売れてたって事なんだよね。 そのあとにエレクトーンで「ノルウェイの森」を習って、まさかビートルズの曲だなんて当時は思わなかった! こんなノスタルジーたっぷりが彼らの曲だなんてね。 そう、ノスタルジー。 これを貸してくれたひとは、「初めて読んだ当時は面白くない!って思っちゃったんだけど、こないだ読み返したら、やっぱ面白いわ、ってなった」って言っていたのだけれどね。 そうなんだろうなって。これ多分高校生の頃とかに読んでもハァ?ってなったと思う。 思い出すって行為が自分の中でどんどん増えたり、男と女の付き合い方って、「付き合いましょう」「ハイそうしましょう」って始まる事って、実は圧倒的に少ないって事をさ。体験したり、体験しないまでも理解できるようなお年頃じゃないと楽しめない作品ってことなんでしょうな。 老いて衰弱して・・・っていう、たぶん普通の「死」じゃない「死」が身近にあるって、とてもその人の価値観や考え方に影響を与えちゃうんだなぁ。 直子はもうずっと生き方を追求してて、でも死に捕らわれて抜け出せなくて。よく「伝説になるには死ぬことだ!」とか言うけど、直子にとってのキズキくんはまさに伝説になっちゃってたんだよ。 幼馴染で、もう物心つく前から心と心が繋がっちゃってて、性的に交わる意味もあんま無くって、そういうの知っちゃってて。でもどうしても人間って同時には死ねなくて。 その一方で緑ってコは、自分はどうやって死のうか、って考えながらイキイキしてる。対照的だよね。 単に暗い直子と明るい緑だったらそりゃ明るいコを取りますよ、っていう男子は多そうだけど(笑) ワタナベ君は直子と緑の間でフラフラしてるってんじゃなくて、ちゃんと、両方、好きなんだと思うマジメに。 あ、この「ちゃんと、両方、好き」ってAB型のひとがよく言うな。ふっふふ。 ただ直子の気持ちはもうキズキくんが死んだ時からこの世界には無くって。 だからワタナベ君が言うように、何が誰が何をしようが直子は現実では死を選んだでしょうね。 生きているのにその人の気持ちと身体がいっしょに無いのもつらいし悲しいのに、(「心ここにあらず」ってやつ。一回体験したことがある。マジで辛い)キズキくんの気持ちだけが直子のなかにずっと在り続けて、でもキズキくんの身体は無いんだもの。 男の子はとくに「このワタナベって野郎ただのヤリ●ンじゃん」とか思うのかな。生きてると意外とそういうシチエーションに自然になることって多いと思いますけど・・・望んでも望まなくても。 そうじゃなくてもワタナベ君って所謂フェロモン有ると思うけどね。外見がとくべつ良いって訳じゃないのに、コッソリ、モテてるタイプ。 「ワタナベってちょっとキモいよね」 「そうそう、いつもなんか本読んでるし。クラスの男子と話してるとこ見た事なーい」 「でも、ちょっとカッコよくない?」 「やだぁノブコ!あんたああいうのが好みなわけぇ?!」 「ちょ・・・ちょっと大声出さないでよ!」 みたいな感じ(全然分からない。)。 そんで、そんなワタナベ君を、同じ様なコッソリ、モテてるタイプと思われる(であって欲しい)松ケンが演じるってんだからウヒヒヒヒー!(きもい) 三十七歳のワタナベくんがどういう生活送ってるかって描写されて無いんだよね。緑とまだ一緒に居るのかどうかも。 直子の中にはキズキくんがいたけど、ワタナベくんの中に直子がいても彼は直子みたいに死にはとらわれてない気がする。レイコさんと別れた時点で、多分、ワタナベくんの中のキズキくんと直子は、じゅわっと蒸発したんじゃないかな。勿論忘れるって意味じゃなくて、心の深い深いところに押し込んで、彼の人生で初めて「記憶をしまう」って行為をしたんじゃないかなっと。 明日自分が死んだら誰かにこんな風に記憶を残せるだろうか。 残せるようにしたいな。 あ!死ななくても、自分が側にいなくても誰かが自分のことを考えてるってすっごい素敵なことだし奇跡です。そして至高の幸せ。 |



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